「2025年7月5日、何かが起こる」――。
そんな予言めいた言葉がSNSやYouTubeなどで拡散され、一部の都市伝説ファンや不安を抱く層の間で注目されています。
はたしてこの日は、本当に人類の運命を左右する“分岐点”なのでしょうか？
この記事では、巷で囁かれている複数の説と、それらがどこから来たのかを解説していきます。
きっかけは“ある漫画家の夢”から？
2025年7月5日という具体的な日付が注目されるようになったきっかけのひとつが、漫画家たつきりょう氏による著書の中で描かれた「夢」の存在です。
彼は、自身の作品内で「2025年7月5日の夢を見た」と記しており、その内容が非常に印象的だったことから、ネット上で噂が拡散。
その一部が誤解されて「未来予知」や「予言」として扱われるようになった経緯があります。
ただし本人は、7月5日に何かが必ず起きるとは一言も明言しておらず、あくまで「夢を見た」という事実が記録されているに過ぎません。
予言①：台湾有事がついに勃発する？
近年、日本周辺の安全保障に大きな影響を与えるとされているのが「台湾有事」です。
2024年後半から、中国と台湾の緊張が高まっていることを背景に、
- 中国の軍事演習が過去最大規模に
- アメリカ・日本の同盟強化と海上展開
- 経済制裁・サイバー攻撃・情報戦の活発化
このような現状から、「2025年7月5日」という日付が開戦のXデーになるのではないかという噂が広がりました。
もちろん、公式な政府発表や軍事機関の発言とは無関係ですが、予測不能な地政学リスクが“予言と結びついて”話題化しているのが現状です。
予言②：人工衛星が墜落するという噂
「2025年7月5日、地球に人工衛星が落下する」――。
このような話もSNSやYouTubeの一部界隈で拡散されています。
特に噂になっているのは以下のような内容です：
- 宇宙ゴミ（スペースデブリ）が地上に落ちる可能性
- 老朽化した気象衛星や偵察衛星の制御不能説
- 意図的な衛星の落下実験（陰謀論）
現在のところ、NASAやJAXAから「2025年7月5日に人工衛星が落下する」という公式発表は一切ありません。
あくまで“都市伝説的な想像”の域を出ない話です。
予言③：富士山噴火説も浮上中
「富士山が2025年に噴火する」という説も、さまざまなオカルト・地震系YouTubeチャンネルなどで語られています。
その背景として：
- 小規模な火山性地震の頻発
- 過去の噴火周期（1707年の宝永噴火から約300年経過）
- 南海トラフ地震との連動説
これらの状況を根拠に、「次の大規模噴火は近い」とする意見があり、その中で2025年7月5日がXデーと結びつけられています。
ただし、火山の噴火予測は極めて困難であり、科学的には日付を特定することは現段階では不可能です。
予言の裏にある心理：なぜ人は“Xデー”に惹かれるのか？
人類は、常に「終わり」や「大事件」に対して特別な関心を抱いてきました。
ノストラダムス、マヤ暦、2011年の東日本大震災、2020年のパンデミック…。
これらの出来事は「予兆があった」「実は予言されていた」という形で語られることが多く、人々の記憶や不安と結びついて語り継がれます。
予言や都市伝説は、ときに現代人の不安を投影する鏡のような存在とも言えるのです。
では、私たちはどう備えるべきか？
予言が的中するかどうかに関係なく、次のような備えは現実的に役立ちます：
- 災害時の備蓄（水・食料・衛生用品）
- 家族との安否確認手段の整備
- 停電や通信障害に備えたポータブル電源
- 防災リュック・避難ルートの確認
予言を“信じる・信じない”ではなく、備える理由に変えていく。
これが、予測不能な時代において最も建設的な考え方ではないでしょうか。
🔜 次回予告：伊勢神宮になぜ天皇でも立ち入れない場所があるのか？
日本の最高神・天照大神を祀る伊勢神宮。
しかしその神域には、天皇ですら立ち入ることを許されない“禁足地”が存在します。
いったい何がそこにあるのか？ なぜ立ち入りが禁じられているのか？
次回は、日本最古の謎ともいえる伊勢神宮の“神域”について深掘りします。
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