コンビニやスーパーで何気なく買っている食品の裏面、原材料表示をじっくり見たことはありますか?
「○○、○○、○○ / 酸味料、香料、甘味料…」といった形で、途中にスラッシュ( / )が入っている表示を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
「/(スラッシュ)」以降は添加物の表示
原材料表示において、スラッシュ「/」以降に書かれているのはすべて食品添加物です。
たとえば:
原材料:砂糖、植物油脂、乳製品、
/ 乳化剤、香料、甘味料(スクラロース)
この場合、スラッシュより前は食品そのものの材料、スラッシュより後は品質を保つためや、味や見た目を調整するための“添加物”です。
つまり、スラッシュが添加物の境界線。これを知っておくと、「これはどれだけ加工されているか」が一目でわかるようになります。

キャリーオーバーって何?なぜ表示されないの?
そしてもう一つ知っておきたいのが、「キャリーオーバー」添加物の存在です。
キャリーオーバーとは、製造途中に使われたけれど、最終製品には直接機能を果たさないため、表示義務が免除されている添加物のこと。
例えば、原材料Aを製造する際に防腐剤Bが使われていたとして、
最終的にAがパンの材料として使われていても、
B(防腐剤)の名前はパッケージに表示されません。

つまり…
- 表示されている添加物だけが入っているとは限らない
- 製造段階で使われた添加物は“見えない添加物”として残っている可能性がある
これは食品表示の「グレーゾーン」とも言えるポイントです。

どう付き合う?食品添加物の選び方
食品添加物すべてが悪というわけではありません。
防腐剤や保存料があるおかげで、食品が長持ちしたり、食中毒のリスクを減らせたりするという面もあります。
ただし、以下のような視点を持つのは大切です:
- スラッシュ以降に多くの添加物が並んでいる商品は、加工度が高い可能性がある
- できるだけ「原材料が少ない食品」を選ぶことで、添加物の摂取を自然に減らせる
- 無添加やオーガニックを選ぶことも一つの手
まとめ
- スラッシュ「/」以降はすべて添加物
- キャリーオーバー添加物は最終製品に表示されないが、実質的に含まれていることがある
- 食品を選ぶ際は、表示だけでなく「表示されないもの」にも意識を向けよう
毎日食べるものだからこそ、ちょっとした知識があなたの健康を守ってくれます。
🔜 次回予告:カゼインとは?
牛乳に含まれるたんぱく質「カゼイン」が、実は消化不良やアレルギーの原因になることも?
次回は、健康意識の高い人たちの間で注目される「カゼインフリー」について解説します。
コメント