「1日2リットル以上の水を飲みましょう」
そんな言葉を聞いたことはありませんか?
確かに水分補給は健康維持に欠かせませんが、「水だけ」を大量に摂取すると、かえって体に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
今回は、その代表例である「水中毒」について解説しつつ、正しい水分補給の方法もご紹介します。
水中毒とは?
水中毒(低ナトリウム血症)とは、大量の水を一度に摂取した結果、血液中のナトリウム濃度が極端に薄まり、
- 頭痛
- 吐き気
- けいれん
- 意識障害・昏睡
などの深刻な症状を引き起こす状態です。
これは特に、汗を大量にかいた後や運動後に、「水だけ」を大量に飲んでしまった場合に起こりやすく、最悪の場合は命に関わることもあります。

ポイントは“塩とミネラル”の同時補給
人間の体は、水分と同時にナトリウムやミネラルを失っています。
そのため、水だけを補っても細胞にうまく吸収されず、ただ排出されてしまうのです。
水分を効率的に体内に取り込むには:
- 天然の海塩(精製塩ではなく)を少量加える
- または、電解質バランスの良い経口補水液を選ぶ
これが非常に効果的です。
ミネラルを含んだ“水と塩”のセット補給を意識することで、水はただの“流れる水”から“吸収される水”に変わります。

「海塩」を選ぶ理由
一般的な食塩(精製塩)はナトリウム99%以上で、ミネラルがほとんど含まれていません。
一方、海塩(自然塩)は:
- カリウム
- マグネシウム
- カルシウム
など、人体に必要なミネラルをバランスよく含んでいます。
だからこそ、水を摂るときは天然の海塩をほんのひとつまみ加えることが、現代人の“隠れ脱水”や“慢性疲労”にも効果的なのです。

正しい水分補給の習慣
以下のポイントを意識して、日常的な水分補給を見直してみましょう。
- がぶ飲みせず、こまめに少量ずつ飲む
- 「喉が渇く前」に補給する
- 運動時や発汗時は水+塩(またはOS-1など)
- コーヒーやお茶は利尿作用があるので“水”とは別扱い
「たくさん飲めば良い」ではなく、体に吸収される飲み方をする。それが健康への第一歩です。

🔜 次回予告:腸内フローラ検査をやってみてわかったこと
最近よく耳にする「腸活」や「腸内フローラ」。
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