大阪・道頓堀を歩けば誰もが目にする、かに道楽の「動く巨大なカニ」。 観光客が立ち止まり、写真を撮る名物看板として知られています。
しかしこの巨大カニには、昔からひとつの奇妙な都市伝説が存在します。
「中に人が入って自転車を漕いで動かしている」
そしてそのバイト代は 時給750円。 さらに「うまく動かせたら 時給1200円にアップする」という話まで。
この記事では、この謎に満ちた都市伝説の背景と、なぜ広まったのかを探っていきます。

かに道楽の巨大カニと都市伝説
かに道楽の巨大看板は1950年代後半〜1960年代に登場したと言われ、 大阪の象徴的な存在になりました。
このインパクト抜群の動くカニには、長年にわたり多くの噂がつきまとっています。 その代表が「内部にアルバイトがいて人力で動かしている」というものです。
大阪らしいユーモアも混ざっているため、地元の人から観光客まで広く語られ続けました。

人力で動かしていたという噂の内容
噂の詳細をまとめると、以下のようなものです。
- 巨大カニの中に人が入るスペースがある
- そこには自転車のようなペダルがあり、漕ぐことで脚やハサミが動く
- 時給750円のアルバイトが担当
- 動きをうまく調整できると時給1200円に昇給
まるでアミューズメントパークのアトラクションのような内容ですが、 なぜこんな噂が生まれたのでしょうか?

なぜこの噂が広がったのか?
大阪は昔から「笑い」と「ユーモア」が文化として根付いています。 そのため、面白い噂話はすぐに広まり、都市伝説として定着しやすいのです。
また巨大カニの動きが当時としては非常に精巧で、 「機械だけでこの動きは無理なのでは?」と感じた人も多かったと言われています。
こうした背景が重なり、いつの間にか「人力で動かしている」という説が 都市伝説として大阪中に広まっていきました。
都市伝説の真相と現在の仕組み
もちろん、実際に巨大カニを人が中で動かしていた事実はありません。
看板は専門業者による機械仕掛けで動いており、 脚やハサミの連動はモーターによって制御されています。
ただし、当時の大阪の雰囲気や人々の会話の文化によって、 「人が中で漕いでいるらしい」というユーモア混じりの噂が あまりにも自然に受け入れられてしまったのでしょう。
結果として、この都市伝説は長年にわたり語り継がれることとなったのです。

まとめ:大阪らしさが生んだ魅力的な都市伝説
かに道楽の巨大看板にまつわる「人力都市伝説」は、 大阪のユーモア文化が生んだ象徴的な噂話と言えます。
道頓堀を訪れた際は、この不思議で面白い都市伝説を思い出しながら、 動くカニを眺めてみてはいかがでしょうか? きっと、また違った魅力が見えてくるはずです。


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