こんにちは。40代後半で、保険や共済について勉強しつつ、現在FP資格取得を目指している私です。今回は、最近とくに相談が増えている「外国人の医療費問題」について、私の体験談も交えながらお話ししたいと思います。
外国人労働者の医療費負担が深刻に…

ここ数年、日本では外国人労働者が急増しています。工場、介護、建設、農業など、現場では外国人の力が欠かせない状況です。
しかし、現場にいると必ず耳に入ってくるのが、
「保険に入っていないため、病気やケガで多額の医療費を払うことになった」
という話です。
実際、私が関わった企業でも、あるベトナム人の方が手のケガで病院に行き、保険未加入だったために10万円以上の支払いをすることになりました。
こういったトラブルは、企業・本人ともに大きな負担になります。
いきいきスマイル共済とは?外国人でも加入できる共済

そんな中で注目されているのが「いきいきスマイル共済」です。
実はこの共済、外国人でも「いきいきスマイル労働組合」に登録及び一定の条件を満たせば共済に加入できることをご存じでしょうか?
名前は柔らかいですが、内容はしっかりしていて、
- 病気・ケガの入院保障
- 通院保障
- 手術保障
など、外国人がとくに困りやすい医療費への備えが充実しています。
なぜ外国人でも加入できるの?

一般の民間保険では、外国籍の方は加入条件が厳しかったり、加入自体が難しい場合も少なくありません。
しかし、いきいきスマイル共済では、加入に必要な条件が比較的シンプルで、以下のようにハードルが低いことが特徴です。
- 日本国内に住んでおり、郵便物が確実に届く住所があること
- 日本の銀行口座を持っていること
- クレジットカード払いを選べば銀行口座情報は不要(口座振替なしで加入可能)
- 在留資格を持っていること
つまり、一定の身分証明と連絡手段さえあれば加入できるため、技能実習生や短期労働者でも申し込みやすい仕組みになっています。
特に「カード払いで完結する」という点は、外国人の方に非常に喜ばれています。口座開設が間に合わない来日直後でも、加入のハードルが下がるからです。
【体験談】実際に相談に乗った外国人のケース

私が携わった中で印象的だったのが、フィリピンから来た介護職の女性のケースです。
来日してすぐに発熱と体調不良が続き、病院に行ったところ検査と薬で1万5千円ほどかかりました。保険には入っていたものの、カバーされる範囲が狭く、結局自己負担が大きかったそうです。
そこで、職場の方から相談を受け、いきいきスマイル共済を紹介しました。
加入後は、通院や薬代が共済で補えるようになり、毎月の負担が大幅に減ったと喜ばれていました。
「もう病気が怖くなくなった」と話していた彼女の安心した表情が忘れられません。
まとめ:外国人が安心して働ける環境づくりに共済は必須

外国人労働者の増加により、医療費のトラブルは今後ますます増える可能性があります。
いきいきスマイル共済は、
- 外国人でも加入しやすい
- 医療費の不安を大幅に軽減できる
- 企業・本人の両方にメリットがある
という点から、非常に価値の高い共済制度です。
FPを目指す私としても、職場や地域に外国人の方がいる場合には、ぜひ選択肢のひとつとして知っておいてほしい制度だと感じています。
安心して働ける環境づくりのためにも、こうした共済の活用は今後さらに重要になっていくでしょう。

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