〜ハンバーガーより儲かるのはポテトとコーヒーだった!?〜
「安くて美味しい」「どこにでもあって便利」
世界中で愛されるマクドナルド。
でもちょっと不思議に思いませんか?
「130円のハンバーガーを売って、どうやって利益を出しているのか?」
「本当に儲かっているの?」
原価率で見る、マクドナルドの“儲けのカラクリ”
■ ハンバーガー(130円)の原価率は?
結論から言うと、原価率は45%。
つまり、1個あたりの原価は約65円(税抜)。
粗利は65円程度。
飲食業界の平均原価率(30〜40%)から見れば、やや高め。
実は「ハンバーガー単体」ではあまり利益が出ない構造なんです。

■ フライドポテト(200円)の原価率は?
ここで驚きのデータ。
ポテトの原価率はたった5%!
つまり、原価は10円で、粗利は190円にもなります。
「ポテトは儲かる」というのは都市伝説ではなく、れっきとした事実なんですね。

■ コーヒー(200円 × 2杯)の原価率は?
もっと驚くのが、ホットコーヒーの原価率。
なんと2.5%!
1杯あたりわずか5円。
200円のコーヒーの粗利は195円にもなります。
これはもう、“ぼろ儲け”と言っても過言ではありません。

単品ではなく「セット」で儲ける仕組み
マクドナルドが強いのは、商品単体ではなく、「組み合わせ」で利益を最大化している点です。
- ハンバーガーは集客アイテム(利益薄)
- ポテト・ドリンクは利益率の高い“利益商品”
- セット販売で粗利率を引き上げる
つまり、ハンバーガーは“呼び水”。
ポテトとドリンクでしっかり利益を取るという戦略的メニュー構成なのです。

回転率と効率オペレーションでさらに利益を上乗せ
利益率の高い商品を売るだけでなく、回転率の高さもマクドナルドの大きな強み。
- 注文から提供までわずか数分
- ドライブスルーやモバイルオーダーで滞在時間短縮
- イートインだけでなく、テイクアウト需要も最大化
1日数百〜数千人の来客を回転させることで、薄利多売を超えた“高収益構造”が完成しています。

そして最大の収益源は「不動産」だった?
世界中の多くの店舗は、マクドナルド本社が土地や建物を保有しています。
フランチャイズ加盟店は、売上とは別に賃料を本部に支払う必要があります。
つまり、ハンバーガーを売って得た利益とは別に、
「不動産オーナー」としての収益が発生しているのです。
これが、マクドナルドの“盤石な経営”の裏の柱と言えるでしょう。

まとめ:ハンバーガーは安く、でも利益は超高い
商品 | 価格 | 原価率 | 粗利 |
---|---|---|---|
ハンバーガー | 130円 | 45% | 約65円 |
ポテト | 200円 | 5% | 約190円 |
コーヒー | 200円 | 2.5% | 約195円 |
ハンバーガーで人を集め、ポテトとコーヒーで儲ける。
この絶妙なバランスと、店舗の高回転&不動産戦略が、マクドナルドを世界最大のファストフードチェーンに押し上げた理由なのです。
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「これからの働き方とは?人生をどうデザインするかを考える」
AI、物価高、終身雇用崩壊…。
変化の時代における“生き方と働き方”を、じっくり深掘りします。

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